少女が夢見る学園で目覚めた。彼女の身体は、かつて戦いを知った勇者のものだった。

異世界転生の記憶は断片的だが、一つだけはっきりしている——この国は、古代の神話を基にした世界であ

り、人々は「昇格」によって運命を変えることができる。

最初の課題は、学園での試験。彼女は優れた才能を見せ、教師たちの注目を浴びる。

しかし、その日の夜、館の奥で出会った老学者が告げる。「あなたは、この国の未来を変える存在だ。

だが、その力には代償がある。」

次の日、彼女は町の中心にある石碑に触れた。そこから現れたのは、かつてこの地を支配した王の霊。

彼は、彼女に「昇格」の証として、一つの呪文を授ける。

だが、その呪文を使うには、自分の記憶を一つ失う必要がある。

学園では、新たな友人が生まれた。彼らは彼女の過去を問うが、彼女は答えられない。

ある日、彼女が呪文を使おうとしたとき、友人の一人が突然倒れる。

彼女は驚愕する——その男は、自分と同じく「異世界転生者」だった。

さらに深く調べると、この国の「昇格」は、実は「時間の流れ」を操作する仕組みだった。

過去の人物の記憶を借りて、現在を変える。だが、その代償は、その人物の人生を消し去ることだった。

彼女は、もう一度呪文を使う。今度は、自分の記憶ではなく、友人のものを借りる。

彼女は、かつてこの国で起こった大災害の記憶を引き出し、それをもとに町を救う。

しかし、その瞬間、友人は消えてしまう。

学園の卒業式当日、彼女は新たな使命を受け取る。

王の霊が現れ、彼女に「次の昇格者」を選ぶよう命じる。

彼女は、自分の過去を捨てて、この国の未来を守る決意をする。

その夜、彼女は最後の記憶を失い、完全にこの世界に溶け込む。

学園の庭で、誰も知らない少女が、静かに微笑む。