1923年、関東大震災後の東京。

帝国大学の学生だった男は、突然の雷鳴とともに時間を越えて飛ばされる。

目を開ければ、1941年の銀座通り。ハイカラな女学生たちが歩く街並みに、彼の記憶は混乱する。

彼の身体には、ある規則が刻まれていた。毎日午前3時に、自分自身の死を知る夢を見る。

その夢が現実になるまで、時間を飛び越えることはできない。

このルールは、彼がかつての研究で発見した「時空の亀裂」の結果だった。

彼は、義理の妹である女学生と再会する。彼女は、同じように時間の流れに取り残された存在だった。

二人は、それぞれ異なる時代から来ているが、共通の目的を持つ。

時間を戻す方法を探し、自分の人生を取り戻すためだ。

しかし、軍部の調査官が彼らの動きを察知し、追跡を開始する。

彼らの行動は、国家機密に該当するという理由で、無視できない脅威となる。

男は、妹を守るために、過去の事件を操るしかない。

1923年の地震の日に、彼は爆弾を仕掛けた。その爆発が、時空の歪みを解消する鍵だと信じた。

しかし、爆発によって多くの命が失われ、彼の記憶もまた歪む。

妹は、彼が死んだと信じ、自らの時間を断ち切る。

最終的に、男は1923年の街に戻る。妹の姿はなかった。

彼は、自分が作った爆発によって、彼女の存在を消したのだ。

時空の規則は、一度破られると、もう元に戻せない。

そして、彼は再び夢を見る。今度は、妹が生きている夢。しかし、それが現実になることはない。

時空の亀裂は、彼の意識を永遠に閉じ込めることになる。