帝国大学の図書館で古文書をめくりながら、彼女は「天照大御神」の記述に目を留めた。
その文字は、現世と異界を結ぶ鍵を示していた。
ある夜、彼女は自らの手で血を書きしるした呪文を唱え、大正12年の東京へと戻った。
街並みはハイカラな洋服姿の男女で溢れ、関東大震災後の復興が進む中、人々の笑い声が響く。
しかし、時間逆行には代償があった。
彼女の存在が過去を変え、現在の世界では彼女の名は消え、家族も友人もいないという記録のみが残されて
いた。
彼女は学園で再び「悪役令嬢」として知られ、スローライフを送りながらも、神話の真実を探る旅を続ける
。
だが、その度に新たな歴史の歪みが生じ、世界のメカニズムは崩れゆく。
ある日、彼女は自身が未来から来たことを悟った。そして、自分の行動が世界を破壊する可能性を知る。
彼女は、再び時間を戻すことを決意する。
だが、この度は自分自身を消すことで、全てを終わらせようとした。
最後の瞬間、彼女は帝国大学の図書館で、かつて読んだ古文書を開き、そのページに名前を書き残した。
ビターな運命の中で、彼女は神話の再解釈を完成させた。
その結果、世界は再構築され、彼女の名は新たな歴史の中に刻まれた。


