終末の都市は、空から降る黒い粉塵で覆われていた。
人々は地下へと避難し、上層部は無機質な金属の城に閉じこもった。
街の中心には、巨大な時計が止まり、時間が流れなくなったかのように見えた。
男は、その街で生き残る者たちの情報網を操っていた。
彼のチャネルは「男性向け」であり、密売や裏取引を通じて生きていた。
しかし、ある日、自身の手違いで捕らえられた悪役令嬢が、彼の元に連れてこられた。
彼女はかつて、男の幼なじみだった。幼い頃、一緒に遊んでいた。
だが、戦争が始まってから、彼女の家族は権力者に追放され、彼女は悪役として描かれるようになった。
男は彼女を救うことを決意した。だが、その行動がきっかけとなり、街の仕組みが崩れ始めた。
時計が再び動き始め、人々が記憶を取り戻す。そして、黒い粉塵が消え、空が青く広がる。
悪役令嬢は、男の助けで脱出に成功した。
だが、彼女の存在がもたらした変化は、もう取り返しがつかなかった。
世界は新たな秩序を求めて動き始め、男はその渦中に引き込まれた。
不気味な現実が明らかになる中、男は自分自身の過去を問いかける。
かつての幼なじみが、今や敵となる可能性があることに気づく。
そして、彼が選ぶ道は、ただの救出ではなく、新たな時代の始まりだった。


